COLUMN しずおか住宅解体コラム
近年、空き家問題が深刻化し、ニュースでも頻繁に放火や犯罪の現場として取り上げられています。
空き家を放置することで犯罪や火災のリスクが増加し、地域の治安や景観にも悪影響を及ぼす可能性が指摘されているのです。
▶空き家放置の3大リスク: 犯罪・火災・地域への影響
1.犯罪の温床になる可能性
空き家は不審者や違法行為を行う人物にとって格好の場所となっています。
住人がおらず、周囲から隠れやすいため、犯罪などの問題行動が気づかれにくいことも要因です。
特に、放置されて傷みが激しい家は、外から見ても管理が行き届いていないことが明らか。
こうした空き家を放置すれば、不法侵入や火災のリスクが高まるでしょう。
2.火災や放火のリスク
空き家は老朽化が進みやすく、木材や電気配線の劣化、落雷などによって自然発火のリスクが高まります。
また、不法侵入者による放火や火遊び、不注意によって火災が発生するケースも増えています。
空き家の火災は周囲の住宅への延焼のおそれもあるため、地域住民の不安も高まっています。
3.地域への悪影響
空き家が増えることで、地域の景観が損なわれるだけでなく、治安が悪化し、近隣住民の方々の
生活環境にも悪影響を与えます。特に近隣の不動産価値の低下は、大きな経済的損失となることも。
▶空き家管理の3つの具体策: 点検・防犯・活用
1.定期的な点検とメンテナンス
傷みが激しい家は犯罪や火災のリスクが高まります。
空き家は放置されると急速に劣化が進みます。雨風や湿気、シロアリや動植物に侵されても
そのまま見過ごされてしまうからです。
1か月に1回程度は窓を開けて風を通すなどして、室内の空気を入れ換え、必要に応じて修繕や清掃、
庭の草刈りなどを行ないましょう。
遠方でなかなか行けない方は、管理会社に委託する方法もあります。
近隣住民との関係を良好に保つためにも、しっかりと管理されている印象を与えることが大切です。
2.防犯対策の強化
防犯のためは、敷地内に立ち入りにくい状態にしておくことが大切です。
敷地の周囲に柵やガードロープを設置したり、管理されている旨の看板を設置しておくことで、
不審者侵入の抑制になります。
目立つ位置に防犯カメラを設置したり、侵入しやすい場所にセンサーライトを設置しておくのもよいでしょう。
また、地元自治会や警察にも周知・相談しながら、定期的に見回りを行うことも犯罪予防につながります。
3.空き家の有効活用
最良の解決策は、空き家を有効活用することです。
そのまま売却したり、リフォームを行って賃貸に利用するほか、建物を解体して更地とし、
駐車場などに利用することも良い方法です。
また、積極的に活用ができない場合でも、空き家の一部を駐車場や物置として利用するなど、
定期的に使用されて人が出入りしていることも効果があるでしょう。
▶空き家問題で重くなった社会的責任
空き家問題は、犯罪や火災のリスクを高めるだけでなく、地域全体の治安や環境にも深刻な影響を及ぼしています。
「特定空き家」や「管理不全空き家」の所有者に対する管理指導や罰則規定が強化されつつあり、
放置が許されない社会的な風潮も広がっています。
空き家の所有者の責任は重くなり、積極的に管理や活用の道を模索することが求められているといえるでしょう。
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